他人之子供

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著者: ジャラル・アレアフマッド

翻訳家: 甘味屋

 

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PDF: 他人之子供

他人之子供

 

私はどうしたら、良かったと言うの?夫は私と共に子供を養うのが嫌だった。彼の子供じゃなかったもの。私を離婚して、子供を貰わなかった元の夫の子供なんだ。そんな状況で他の人なら、どうしていたと言うの?私も生活しなければ、なれなかったんだ。今の夫も私を離婚していたら、もうどうしようもなかったじゃない。何とか子供を捨てるしかなかったわ。私のような世間知らずな女はこれしか考えられなかった。行く場所がなかったし、思いつける方法もなかった。子供を孤児院に預けられることが分かっていたが、私の子供を預からなかったかも知れない。私の事を世間にばらして、私と私の子供に恥を掛けたかも知れない。知れないでしょう。あんな風に終わっては、嫌だった。あの日の午後、やったことを隣の奥様達に話した時も、その中の一人がこう言い返した。

「孤児院などに預ければよかったのに。」

「こいつをあんなところに入らせるわけがないわ。」と私の母が言った。

私自身はそんなことを考えていたのに、隣の奥様にそう言われたとき、寒気がして、自分に「行って見なきゃ、入らせるかどうかが分からないじゃない」と怒鳴った。母にも「行ってみたほうがよかった。」と言った。

私は世間知らずで、そんなことをしていたら、何のことになったのかが分かっていなかったよ。そのときもどうせ放り出したものになっていた。あの奥様がそう言ったとき胸が苦しくなってきた。子供の可愛さが覚えだされた。耐えられなくなって、皆の前に泣き出した。でも、それは良くなかった。奥様の一人が「今更泣いてる…恥ずかしくないかしら」と呟いたのが聞こえた。そのときもまたお母さんが助けて、慰めてくれた。彼女の言っている通りだったわ。まだ青春の真ん中にいる私はどうして一人の子供の為にこんなに悲しまなければならないの?私を子供とともに受けてくれる男がいないというのに。まだ、子供を三人も四人も産めるんだ。私の最初の子供にあんなことをするべきじゃけなかったってことが分かるけど…今更どうすることもないわよね。どんなに考えても無駄だよね。私はあんなことをしたかったわけじゃなくて、夫にさせられたんだもんね。彼も悪くなかった。誘われなかった他人の子供をテーブルに見るのは嫌なのね。私も彼の立場から見ると、同じ考えだわ。彼の子供を自分の子供のように愛せる?その子供を自分の幸せの障害と見なさないことができる?その子供のにテーブルに余計な場所が空いていないと思わないことができる?彼も同じでしょう。彼も私の子供…じゃなくて、彼が呼ぶように他人の子供をテーブルに見るのは嫌だったわ。彼の家にいた二日の間も、ずっと子供の話をしていた。特に、最後の夜はずっとその話をしていた。二人で話をするんじゃなくて、彼は話して、私は聞いていただけよ。最後に私はこう言った。

「私がどうすれば、いいと言うの?」

彼はまず何も言わなかった。そして、少し考えてから「知るか?自由にしろ。ただ、俺は他人のヤロウを養う気がない。」と言った。

方法は何一つも教えてくれなかった。その夜も私と寝なかった。仲がわるくなったように。同居の三日目の夜だったのに。速く子供のことにけりをつけるように私を怯えさせるつもりだったわ。朝も出かけるとき「昼は帰ったとき、子供を見たくないぞ」と言っといて、行った。どんなに考えても、なぜあのとき諦めて、そうしたかが分からない。スカーフを頭に巻いて、夫が家を出てから、私も子供を連れて、家を出た。子供は三年ぐらいだった。自分でちゃんと歩いていた。悔しいことが、三年間もこの子を育ててやったってことだったの。悔しい。もう難しい時期が終わっていたのに。徹夜をしなければならない夜が終わったというのに。いよいよ楽の始まりだったのに。でも、しょうがなかった。バス停まで、一緒に歩いてやったわ。足に靴も履かせて、一番きれいな服を着させてやっていた。元の夫が買っていたブルーの可愛いスーツ。服を子供に着させていたとき「この服がもったいない」と思ったが、心がそうしようと決めていた。その服を預かってどうする?また子供を授かったら、夫が服を買ってやれば、いいじゃない。子供に服を着させて、櫛で髪をとかした。とっても奇麗になっていた。子供の手をつないで、ゆっくり歩いていた。もういらいらして、速く歩きなさいと怒る必要がなかった。二三度、御菓子を頼まれたが「車に乗ってから、買ってあげるの」と答えた。あの日も相変わらず子供にいろんな質問を聞かれていたと覚えてる。ある馬は脚が水路に滑っていて、人が大勢集まっていた。見るように上げてやるとしつこく頼んだ。上げてもらうと、馬の血が出ていた脚が見えた。子供が降りたとき、「ウマがアシをわるくしてた?」と聞いた。

「そうよ。母ちゃんの言うことを聞かなくて、足を悪くしちゃったんだ。」と答えた。タクシーステーションまでゆっくり歩いた。まだ朝で、賑やかだった。三十分ぐらい待って、タクシーに乗れたわ。子供がうるさくて、いらいらしていた。タクシーに乗る前に二三度も「まだクルマにのれないなら、オカシをかおう。」と頼んだ。私はもうすぐ車に乗ると言って、車に乗ってから、御菓子を買うと約束した。王の広場にタクシーを降りるまでもべらべらとくだらない質問をしていた。一度「ママ、どこにいくの?」と聞いたと覚えている。私はなぜかつい「パパの所へ行くのよ。」と答えた。子供はしばらくじっと私の目を見て、「パパって?」と聞いた。

私はいらいらして、「うるさいわね。もう御菓子は買わないよ。」と言っちゃった。悔しい。こんな事情こそが悔しい。何で最後に可愛い子供を怒ったかな。家をでるとき、絶対怒らないと決めていたのに。殴ることも、叱ることもしなくて、優しくしようと決めていたのに。今考えてみると、本当に悔しい。どうして、あんな風に子供を黙らせてしまった。子供はもう何も聞かなかった。運転手の弟子がやっている真似を見て、笑っていた。王の広場にタクシーを降りたとき子供はまだ笑っていた。広場に人が大勢で、バスも沢山あった。私はまだ怖くて、何もできていなかった。しばらく広場の辺に歩いた。三十分ぐらいかな。バスは少し少なくなっていた。私は10王玉(シャヒ)を出して、子供にやった。子供は何も分からず、じっと私を見た。お金をもらうことに慣れていなかったもんね。私は何を言えばいいのかが分からず、広場の向こうにカボチャの焼き種子を売る販売者を子供に見せて、「はい。自分で買ってきて。私は見て、感心するからね。」と言った。

子供は私を見て、「ママといこう」と言った。「ううん。私はここから見てるから、自分で買えると見せてきてね。」と言い返した。子供はまたお金を見て、どうやってものを買うのかが分からないようで、迷っていた。そんなことを子供に教えたことがなかったもんね。じろじろ私を見ていた。胸に迫ってきた。とっても心が苦しくなって、諦めるところだった。子供が行って、私は逃げたときから、悲しくなって隣の奥様達の前に泣いたあの午後もあんな激しい苦しみを感じなかった。なんって目だった。子供は何かが気になって、私に聞いたかったように私を見ていた。どうやって、我慢したのか分からない。もう一度カボチャの焼き種子を売る販売者を指差して、「頑張ってね。このお金を上げて、焼き種子下さいと言って。はい、行ってらっしゃい。」と催促した。子供は焼き種子を売る販売者を見て、言い訳を言うように「ママ、ヤキシュシはイヤだ。ホシブドウがだべたい」と言った。もう限界だった。もし子供はもう少し迷っていたら、もし泣いていたら、私は諦めていたはずだ。しかし子供は泣かなかった。いらいらして、「干し葡萄もあるわ。ぐずぐずしないで、速く買ってきなさいよ。」と怒鳴った。子供を上げて、水路の向こうの通りに渡らせた。子供の背中を押して、「はい、遅くなっちゃうわ。速く行ってきて。」と言った。通りはあまり賑やかではなかった。見るかぎり、馬車もバスも来ていなかった。子供は二三歩行ったところ、振り返って、「ホシブドウもあるのね」とまた聞いた。

「そうよ。10王玉、干し葡萄下さいと言って。」と答えた。子供は通りの真ん中に付いたとき、急に車のホーンが聞こえてきて、身振りがした。無意識に通りに走った。子供を抱いて、歩道に戻りこみ、大勢の通行人の中に隠れた。すごく汗をかいていて、息切れだった。子供は「ママ、なにがあったの?」と聞いた。「大丈夫よ。お前がゆっくり歩いて、車が速く来て、危なかった。」と言って、泣きそうになった。抱いていた子供は「こんどはやくいくから、ママじめんにおろしてくれ」と頼んだ。子供はこれを言ってなかったら、何をしに来たかが忘れていたはずだ。でも、子供がそう言ったとき、何をしに来たことも、しなければ夫に叱られることも覚えだしてきた。最後のチューをして、子供を地面に下した。そしてその耳に「車が来ないうちに、速く行ってきて。」と囁いた。通りには車が走っていなかった。今度は子供が速く走っていて、転んでしまうことを心配していた。子供は通りの向こうに付いたとき振り返って、私を見た。私はもう帰るところだった。子供が振り返って、私を見ると、私は棒立ちになった。ちょうど盗むところ捕まえた泥棒のように。動けていなかった。元の夫のポケットの中を探るのを入ってきた彼にばれたときのように。そのときのように棒立ちになっていた。またかいた汗で濡れた。顔を下げて、また顔を上げたとき子供は行って、もうはやカボチャの焼き種子屋の前にいた。私はもうやるべきことをやっていた。子供は無事に通りの向こうに着いていた。もう子供いなかったときのようになって、最後に子供を見たのは他人の子供を見ているような感じだった。他人の可愛い子供を見ているように自分の子どもを見ていた。他人の子供を感心するように自分の子供を感心していた。急いで大勢の通行人の中に入り込んでいった。しかし、急に怖くなってきた。ひょっとしてずっと私を見ていた人がいるかも知れないって。この考えで体の毛が立って、慌てて速く歩き出した。次の路地に曲がって、逃げるつもりだった。もう路地に着くところだったとき、私の後ろに大通りでタクシーがブレーキをかけた。びっくりして、心臓が止まりそうになった。ばれて、捕まえたような気がした。体が骨まで冷えて、ずっと私を睨んでいた警官はタクシーを降りてくると思った。我ながら驚くことに勇気を出して、振り返ってみた。よかった…乗客たちがお金を払って行っていた。深呼吸をして、もう何も分からず、何も見えず、無意識にタクシーに乗り込んで、ドアをドカンと閉めた。運転手は文句を言いながら、車を走らせた。ずいぶんあの場所を離れたとき、タクシーのドアを開けて、挟まったスカートの端を取って、またドアを閉めた。そして安心して、ゆっくり背中を席に下した。夜はタクシー代さえも夫にもらわなかったけど。

 

 

 

 

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