月別アーカイブ: 11月 2013

焼きガチョウ

標準

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著者 : モハマッドアリ・ジャマルザデ

翻訳家 : 甘味屋

PDF: 焼きガチョウ

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焼きガチョウ

お正月の直前で、出世の時期だった。会社で同僚達と一緒にした約束があった。一番に出世ができた人が他のみんなは彼の成功を祝福するように焼きガチョウの御馳走を挙げるという約束。

運命は動き出すと、僕は一番に出世ができてしまった。直ちに結婚したばかりの家内に友らとの約束の話をすると、彼女は「結婚のケーキをも彼らにあげなかったから、償う機会だものね。ただし、十二人のためしか皿や食器がないという問題があるわ。客数がどうしてもあなたと十二人になる十一人を越えないようにするか、食器のや皿を買うしかないの」と言った。

「この月末でうちの経済の状況はどうなのか君がよく知ってるじゃない。家具などを買う予算がないんだ。一方、どう考えても、客の数は二十三四を劣らない」と僕は説明した。

「無理は無理なのよ。上司だけを誘って、とりあえず他の友達を無視して」

「やれ、やれ、可哀相じゃないか。そういう友達こそは一年一度しかこんな機会がなくて、ずっと前から焼きガチョウを楽しみにしてる。約束を守らなきゃ、酷い目に合わせられる。無理もない。よぉし、誰か知り合いに食器や皿を借りることにしよう」

「なにってんの、あんた。結婚の後の最初のパーティに借りたものを使うなんって絶対させないわよ。もしかして、知らないの?そんな縁起の悪いことをしたら、第一子供は死んじゃうよ」と家内は機嫌が悪く言った。

「じゃ、二つのパーティに分けるしかないね。まずは半分が来てもらって、その翌日は残った半分を誘うんだ」

と、家内も賛成してくれて、一月一日と一月三日にパーティを挙げることになってしまった。

ただいま一月二日で、パーティの準備は完璧だ。れいの約束した焼きガチョウ以外、一流の麦スープ、子羊のバーベキュー、二つの色*のライスやいくつのシチューも用意してある。家内の持参金に属するボルスターに腰を下ろして、楽しんで、サーデッグ・ヘダヤト**の素敵なストーリーを読んでいるのだ。ちょうど興奮したとき、家内が入ってきて、僕の従兄弟と名乗るモスタファという長い若者がお正月の訪問に来たんだと伝えてきた。

正確に言えば、モスタファは僕の母の伯母の従姉妹の従兄弟である。二十五歳か二重六歳の若者だ。下品で無職だうえに、アホで不器用だ。おまけに顔や格好も非常に悪くて、発言するとき何度も顔色が変って、喉の中にスプーンが挟まってしまったように、口が開いたまま分からない声を出す。幸いに、一年に一度しかお出でになっていただかない。

「頼むよ。亡父の腕の中に帰っちまうように、僕が寝てると言っといてくれ」と家内に頼んだ。

「あたしに関係ないじゃない。悪いものはその持ち主だけのもので、いいわ。あなたの従兄弟でしょう。あたしはね、あなたの変った部族と関わらないと決めたの。特にあんなやつ…」

仕方がなかったし、裸足で空いたお腹でお年玉をもらうため遠くから来たんだろう彼を絶望させるのが酷いと思った。こんなお祝いの日に恵まなければ、いつ恵むというのと自分に聞かせた。と、彼を呼び出した。坊ちゃんがよくも成長してくれたなと思った。背中がまた異常に長くなって、おまけに顔ももっと悪くなっていた。首が当時に焼けているあの可愛そうなガチョウの首とそっくりで、汚れた襟から出ていた。自分で髭を剃ったと思うだろうけど、その首のあっちこっちに腐ったアスパラガスを這うミミズのような黄色いかマルーン色の毛が派手に見えていた。服の写生は諦めよう。パンツの膝が洗われすぎて、スイカを盗んでその中に隠したと思うぐらい膨れて歪んでいただけを言っておく。

その奇怪の生き物を見物していたとこ、慌てた家内が入ってきて、こう言った。

「しまった、ガチョウは一羽しか買ってないじゃないか?ガチョウを今日のパーティに盛ったら、明日のパーティにどうするの?客の全員に焼きガチョウの約束をして、一羽のガチョウしか買ってないのよ」

彼女の言うとおりで、とんでもないミスをしてしまっていた。「今日はガチョウの半分だけをテーブルに出して、残りをあしたテーブルに出したら?」と家内に聞いた。

「面目を失いたい?テーブルに置かれた半分のガチョウなんって、聞いたこともないわよ。ガチョウは全身のままだからこそ焼きガチョウは好まれてるじゃない」

いかにもそうだった。たちまち状況の重大さが分かり、少し考えて、何がなんでもまだ時間があるうちにもう一羽のガチョウを手に入れるしかないと決めた。このモスタファはちょっと阿呆で、非常に不器用だけど、テヘランのような広い町に一羽のガチョウを見つけるぐらいできるだろうと思った。アメリカを発見するかロスタムを倒すような使命であるまいし。そう思って、彼に「モスタファ君、状況を理解できるよね。僕の可愛い従兄弟、男を見せるんだよ。今日は、何が何でも、石の下の探しても、一羽のよいガチョウを見つけて、持ってきてくれ」と頼んだ。

モスタファは相変わらず、顔色が何度変って、とうとう水が足りない水パイプのような声を出して、「お正月の日は町中を探しても、開いてる店がなくて、ガチョウを買う何って無理ですよ」とおっしゃっているのが分かった。

自棄状態になって、「じゃ、どうすると言うの?」と聞いた。彼はまたその真似をして、その声を出して、「何を言えばいいでしょう。お好きに…キャンセルしたほうがいいのでは?」と言った。

「ばかかよ?後一時間で客が来る、キャンルできるわけがないよ」

「病気になったフリをしたら、どうでしょう?お医者さんにベッドを出ることを禁止されているって」

「今朝はその数人と電話で話をしたんだ。急に病気になったと言えないじゃない」

「じゃ、ちゃんと二羽のガチョウを買いといたが、一羽をどら犬が盗んだと言いましょうよ」

「君が僕の友達を知らないな。乳が化け物に盗まれちまった***と言われている子供じゃないぞ。また店に行って、ガチョウを買えば、いいじゃないか、犬を探して、罰しましょうと諦めないはずだ」

「よぉし、客が来たら、主人がいない、マスメ様のお寺を参りに行ったと奥さんに言わせることにしましょう」

くだらないことをべらべら喋る彼の舌を切って、帰らせる為、「あのね、君のお年玉が用意してある。この弊紙を受けなさい。早く帰って、僕に代わって、お正月の祝福を届けるんだ」と言った。

でも、明らかにモスタファは別のことを考えていた。僕の言うことを聞かず、まだ自分のアイデアを考えて、「今日の客は焼きガチョウに手を出さない方法を見つけたら、明日もまたその焼きガチョウを温めて、テーブルに出せるんですよ」と言った。

まずは空に見えた彼のアイデアを異なる角度から見ると、そんなにも馬鹿らしくなかった。そのアイデアに考えれば、考えるほど、心の中に希望が生まれ、僕の夜に弱く輝く星が現れた。段々に機嫌がよくなってきて、モスタファに向いて、こう言った。

「君にいいことを聞かせてもらうのは初めてだよ。この問題を解決できるのは君だけだ。客が誰一人も焼きガチョウに手を出さないように工夫して、自分の才能を見せてごらん」

モスタファも元気になって、僕の企みが何なのか才能をどう見せればいいのかが分かっていなかったのに、彼の顔にも喜びが表れた。­お世辞の程度を上げて、「何で座らないの?もっと近くにおいで、このベルベットの椅子がいいんだ、ここに座って、元気かい?生活はどうだい?いい仕事と優しい奥さんを探してあげようか?ガーズ****は嫌なの?そのバクラヴァはヤズド町のお土産にもらったよ、どんどん食べて」と彼に優しくした。

モスタファはその歪んだ長い体を椅子に下ろし、聞いたことのない優しい賞賛の感謝を何とか言おうとしたが、僕は言い切った。

「またまた…何を言ってるの?君は僕にとって、弟のような物だよ。帰って、なるもんか?愛しい客だぞ。一年に一度しか来てくれないもの。この町に従兄弟がいないように僕らを忘れたな。今日はどうしても、僕らと一緒に昼食を取るんだ。直ちに僕の服の中に奇麗なのを出して君に上げると家内に言っとく。おしゃれになったら、テーブルにも僕のすぐそばに座るんだ。ただ、君に頼みたいことがあってね、麦スープや子羊のバーベキューなどを食べた後に、焼きガチョウの番になったとき、君が(あらら、もう勘弁して下さいよ。お腹がいっぱいですよ。御馳走が山ほどあるからと言って、己のお腹を壊すわけにはいけません。これ以上食べたら、病院に行くことになってしまいますよ。もう食欲もないので、こんな素晴らしい焼きガチョウを切っちまう必要がないでしょう。わたくしは皆さんの代理になって、この料理をこのままキッチンに返してくださいと頼みます。なあ、諸君。そんなにわたくしたちに味わわせたいのなら、またいずれ訪問して、焼きガチョウもいただきます。しかし、今日は本当に無理です。わたくしたちを殺す気なければ、勘弁してください、へへぇへぇへぇ)と反するんだ。僕は懸命に主張するけど、君がどうしても反するんだ。そうして、他の客も遠慮することになるんだ。」

口が開いたまま僕の話を聞いていたモスタファは微笑して、また声を調節してから、「分かりました。ご心配なく、任して下さい」と言った。

ちゃんと覚えるように、何度最小から彼にレッソンを繰り返した。よく分かったと安心したとき、彼を着替えに別の部屋へ行かせて、また「半陰」のソトーリーシリーズをのんびり読み始めた。

二時間後、客は一人も欠かず、全員テーブルを囲んで座り、「過食」という言葉の真の意味を一生懸命しめしていた。そんなとき、絹のネクターを付けて、シルクの靴下と輝く革の長靴を履いたモスタファは孔雀のように堂々と入ってきた。髭を剃って、顔の穴やバンプを白粉と頬紅で左官工事して、髪を輝かせるにして、鼻や耳の雑毛を刈って、七つの香りを付けて、まるでシネマのアイドルだった。特に驚いたのは、そんな長い背中で何かのトリックをして、僕の服は彼にぴったりだった。まるで空の仕立屋が彼に縫っていた。

モスタファさんは紳士らしくみんなに挨拶をして、冷静に僕のそばの椅子に着席した。彼を首府の有能な若い高官として紹介した。うまく役を演じるのを見て、感心して、安心した。

よくやってくれると示す為グラスにワインを注ぎ、彼に勧めた。

「モスタファさん、どうぞこのお酒があまり入っていないイスパハンのワインを一枚召し上がってください」

口をチュウポヲズして、「フランスのブランデーの味に慣れていますが、せっかく勧めてくださって、いただきます」と言って、一つの動きでグラスのワインを口の中に流した。

「おや…味は悪くありませんな。先般、シャルジュ・ダフェルが何本も贈って暮れたレニングラッドの特別なウォッカの味ですよ。殿方もいて、飲んでくだされば、光栄だったのに…このイスパハンのワインを優れていませんよ。イラン人は励ましてもらったら、西洋人を秀でますな…もう一枚、味わってみたいんですが…」

と、ボトルの三分の二が色んなワインとともなって、その有能な若い高官のお腹に流れてしまった。彼は食べ物にも対して、区別しなかったことを言いつける必要がないだろうね。しかしそれにしても、彼はよく食べて飲むと、信じられないほど調子に乗るな。顎が解凍して、ジョークや思い出をべらべら喋って、パーティの司会者になった。お酒の奇跡が彼の舌を戦士が回す剣のように操っていた。

ダヴゥッドお寺より遠いところへ言ったことのない恥知らずな彼はシカゴ、マンチェスターやパリに住んでいた頃の話をして、僕も信じて、打ち消す人を罵っちまうところだった。皆は耳になって、彼は舌になっていた。奇妙なところに、どしどしに平らげていた食べ物は話の邪魔じゃなかった。まるで彼の首の中に二つの喉があった。一つは大きい食べ物を飲み込むため、もう一つは生意気なことを吐き出すため。

一月十三日*について昨日こそ自分で詠んだと言った詩を読んだ。と、すぐ「ブラボ」や「見事」と言われて、自分が知識人だといつも自慢していた二人の客方が二三つの詩句を何度も繰り返した。詩歌をよく分かると誇る一人も感動して、前に出て、彼の顔にチューをした。

「ブラボ、ブラボ、いかにも見事だ」と言って、彼の筆名を聞いた。

モスタファは答える前に眉毛を上げて、傲慢な顔した。

「わたくしはですね、筆名は捨てるべき習慣だと思いますが、亡くなったピシャワリ教授が主張していたので、仕方がなく、(先生)という筆名を選びました。しかし、あまり使いたくない筆名です」

みんなは優雅な筆名で彼によく似合うと言った。

そのとき、隣のホールに電話が鳴った。「先生」は僕に向いて、「あらら…内務大臣がわたくしに用があって、電話を掛けていると思います。今は食事中で、後でこちらから電話を掛けると伝えてください」と言った。電話に出てみると、間違った番号だったくせに。

目が会ったら、言葉を使わずに、調子に乗った彼を罵っていたはずだが、彼は僕の考えを見極めたようで、首を切られた鶏のようにテーブルに置いてある皿などを見ていた。

よぉし…ただいま盛られた麦スープ、ライスや子羊のバーベキューなどが終わり、いよいよげっぷのコンサートも始まって、焼きガチョウが来るところだ。

まるでエシペクトール**の首を待つように心臓が激しく打って、焼きガチョウが無事にテーブルを去っていくことを祈っていた。召使いは一羽の豊かなガチョウが乗っているトレイを持って、ホールに入ってきた。ガチョウは焼けたばかりで、まだ焼ける油の声が聞こえていた。

僕はじっとモスタファを見て、まさか焼きガチョウの匂いに狂って、我慢できなくなったら、どうすると思っていた。幸いにも彼はまだ狂ってなく、作戦を覚えているようだった。焼きガチョウがホールに入ると、彼は諸君を見て、「諸君、これは調和の限界を超えてしまい、ホストのミスだと認めましょう。わたくしは自分のことを言えば、喉までいっぱいで、この素敵なガチョウを見たくもないのです。ここからまっすぐ病院へ行くつもりであるまいし。人間の胃袋は、何を中に捨てても、いっぱいにならない血まみれの牛の沼***と違いますからね」と言った。そして召使を呼んで、「坊や、このガチョウを取り戻して、このままキッチンに持っていくと諸君は主張しています」と言った。

客はみんな窮地にいて、決断できていなかった。一方、焼きガチョウの匂いがして、ただ味を子羊のバーベキューと較べる為でも、一口さえ食べたかった。他方、偉い人の前に本音を出したくなくて、じっと焼きガチョウを見ているくせに、遠慮して、ただモスタファの話を頷いていた。我々の企みはうまく行っていて、モスタファにブラボと言って、彼のラクダみたいな顔にチューをしたくなった。もう彼を応援して、よい仕事を見つけてやると思った。しかし、僕が何も言わずに賛成するのはいけなくて、ただ形を守るため、長い包丁を手に取った。羊を神様に奉ろうとしているアブラハムのようなポーズになって、どうしてもせっかくコックが作った料理を先生どもに味わわせたいフリをして、ガチョウ様を襲っていた。

幸いに肉屋さんはガチョウの舌を首のともに切っといていた。そうでなければ、偽善者で恥知らずな私はガチョウに何を言われていたかが神様だけは分かっている。まあ、簡潔に言うと、私は催促して、モスタファは否定していたしていた。とうとう他の客もモスタファの請求を主張し始め、皆さんはガチョウの一体性と整合性、そして強襲の中止を求めた。

全てが望むとおりに進んでいたが、僕は「しかし、腹がバラガン町の梅干で満たされ、西洋のバターで揚げられたこんなガチョウを食べないなんってもったいないじゃないですか」と言ってしまった。まだ僕の話が終わっていなかったのに、モスタファはもう我慢できなく、手を伸ばして、ガチョウの大腿を一つ切り抜き、食べ始めて、こう言った。

「これはこれは…腹がバラガン町の梅干で満たされて、西洋のバターで揚げられたのなら、もうこれ以上ホストの依頼を断らなくて、一口ぐらい食べてあげましょうよ」

そんな言葉を待っていた他の皆も飢えた人たちのようにガチョウを襲って、瞬く間にガチョウの骸骨しか残らなくなってしまった。我々昔の人の表現で言うと、まるで最初からガチョウが中から生まれる卵も存在していなかった。

人間は肉食動物だそうだ。しかし、その異なる生き物達はそれに加えてまるで骨食動物だったんだ。スペアの胃袋も持っていたみたい。少し前、彼らはその同じテーブルに二時間ぐらいもフォークとナイフを操り、山ほどの肉や豆などを飲み込み、皿の底までを舐めたのは信じられないことだった。その十一人も改めて食事を始め、肝心なガチョウは裸のまま切られ、僕の目の前にそのハゲワシたちに食いちぎられ、諸君の胃袋という墓場に消えてしまった。

その恐ろしい景色に棒立ちした僕は口が渇いて、無理矢理に微笑するしかできることがなかった。

少しも興奮していた先生のことを語ろう。僕のベルベット調ハンカチを履いていた僕のズボンのポケットから出して、婀娜っぽくに唇を拭いながら、また話をしたくなって、スイスに参加した猟友会でそこの貴族たちと狩った猪の話とか、その頃そこで一緒に恋をした美人の話をして、諸君も彼の話を空の言葉として受けて、頷いたり、褒めたりしていた。

僕はガチョウの没落の景色を見て、世の中の儚さや人間の偽善や下品さ、そしてモスタファの忌まわしさを考えていたそのとき、また電話が鳴った。すぐ別のホールへ行って、狩猟者で誘惑者である先生を呼び出して、「モスタファさん、内務大臣自らですよ。急用だそうです」と言った。

彼は勿論どういうことなのかすぐ分かったが、形を守るため、リスクをして、僕を付いた。部屋を出ると、ドアを閉めて、たちまち力いっぱいで彼の頬に赤い手の跡が残るように、平手打ちした。

「おんのれ、死ぬほど飲み込んでいたくせに、ガチョウを見て、全てを忘れたな、お前みたいな蛮人をパーティの目立ちにした僕を裏切ったな、恩知らずめ」と言って、また平手打ちしてやった。

食事中ぜんぜん出さなかったいつもの小さい声で恐る恐る「しかし従兄弟、作戦を企んでいたとき焼きガチョウだけの話だったでしょう?腹の中にバラガン町の梅干が入って、西洋のバターで揚げられたと言わなかったでしょう?だから僕のセイじゃなくて、従兄弟のセイだと思いますけど…」と言った。

非常に怒って、もう見えることが分からなくなってきた。そんなくだらない言い訳をするなんって。無意識に家のドアを開けて、その恩知らずな小僧を油の壺の中に捕られた鼠のように家から追い出した。そして、気分転換するために、数分表庭に歩いたりした。その後、人工的笑みを顔に出し、客が集まっているホールに入った。

彼らは皆ホールのあっちこっちに腰を下ろして、バックギャモンやトランプで遊んでいた。モスタファさんは皆さんにお詫びを伝えて、内務大臣が送った車に乗って行ったと言っといた。

みんなは彼との別れを嘆き、彼の長点と素質について話をして、更に自分のパーティに招くため、彼の住所と電話番号を僕に聞いた。正直に言えば、僕は恥も知らず、平気な顔をして、でたらめな住所と電話番号を彼らに教えてあげた。

翌日、自分の奇麗な服と伴う物を先生様とともに捨ててしまったってことに気付いた。討たれた矢は弓に戻ってこないね。「己にやれてしまうんだ」****という諺の意味を骨まで感じて、もう二度と出世しないと決めた。

おしまい

説明

* ライスの色というのは、付けた香辛料のことだ。特に、いくつのシチューが用意してある場合、いくつのライスも用意して、そのライスの一つずつに別の香辛料を付けるのだ。

** あらら、この作家はペルシャのカフカと呼ばれる超有名な作家だ。けれど、私の知る限り、彼はあまりコミックのストーリーを書いていない。変った会社員だ。

サーデッグ・ヘダヤトのストーリーなら、いくつ訳したんだ。ブログに入れてある。

*** まだ泣いたりして、乳を求める赤ちゃんにそう言っているのだ。諦めなさい、乳は化け物に盗まれちゃったって…

**** イランの伝統的御菓子の中に一番人気な御菓子だ。色が白くて、味が甘い。

* 一月十三日は縁起の悪い日で、家に残ったり、仕事場へ行ったりするような真似をしたら、為にならない…と言われていたが、今は祭りの日で、みんな町を出て、一日を自然の中に過ごす。一日がそう終わったら、「十三を返した」と言うのだ。

** この人はね、露蘭戦争(イランしロシアの戦争・戦争が終わるのは十年以上も掛かった)で輝いたロシアの将軍の一人だ。彼の本当の名前はPavel Tsitsianovだが、ロシアの戦士達に Inspecteurと呼ばれ、イラン人たちに馬鹿にされて、この変な名前に呼ばれた。

*** 有名で美しい自然の真ん中にある沼だ。なぜこんな怖い名前に呼ばれるのか、誰も知らないらしい。

**** この諺は有名な詩から取り出されているんだ。矢にやたれた鷲は矢の端に鷲の羽を見て、悲しくなって、「己にやられてしまうんだ」と言う。

創造

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著者 : ミルザデー・エッシュギ

翻訳家 : 甘味屋

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私が創造されたのは、途方もない醜聞だったのさ

私が望んだことじゃないさ、無理矢理だったかな

人民が私に、私は自分の性格に苦しんでいるのさ

神様よ、人民と私をいったい何為に苦しめるのかな

宇宙なる神様よ、私はいい加減なことしかしないのさ

私を創造した目的はいい加減なことを眺めることだったかな

私の本音はお見通しだったはずよ、いいところがないのさ

それでも私を創造して、恐れ入るけど、盲でいらっしゃったかな

私の創造を勘弁してくださったら、よかったのさ

欠けるのはただ一匹のアリだと考えていたら、よかったな

自然よ、私がいなかったら、君が不完全?それは大袈裟

母なる天よ、私を産まなかったら、不振になっていたかな

私を産んだ目的、それは知っているのさ

毎日、様々な無様を眺めることだけだな

もし空にある私の星の光や明るさ

消えたら、宇宙が暗くなっていたかな

そうさ、私の創造の理由ってさ

墓に鋳型が必要だってことだな

その為、人々を苦しみに創造するってさ

神様がいれば、あまりも寛大ではないな

創造したものを守れない神様ってさ

なんで創造したんだろう、それしかなかったかな