仲間

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著者 : サーデグ・チュバック

翻訳家 : 甘味屋

PDF : 仲間

 

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仲間

 

二名が一名よりいい。なぜかというと、苦しみに対する為にいい報いに恵まれるのである。一名が落ちてしまうと、他の一名はまた立たせて上げる。しかし、独りになってしまったのは、しょうがあるまい。なぜなら、立ち上がりに手を貸してくれる者は無し。

「コヘレトの言葉」から

 

昔々、二頭の狼がいました。幼馴染の友だちで、獲物を手に入れると、それを一緒に食え、同じ洞窟に棲んでいたのだ。ある年、冬が忍耐辛くなり、狼達が飢饉に襲われるほどの雪が積もった。雪が止むのを待ち、数日を洞窟の中に過ごして、また狩りに行けるようになるまで前に狩っていた獲物の残りを全部食った。でも、雪が止まなくて、彼らは仕方なく狩りに原へ行った。が、どんなに探っても、食えるようなものは見つからなかった。雪は止みそうもなくて、おまけに日も暮れつつあった。寒さや飢饉のあまりに、狼達は進むことも帰ることも出来なくなってしまった。

もう歩けなくなった、その一頭は「村に出るしかないぜ」と言い出した。

「村に出るって、殴られ、潰される気?」

「麓にあるあの大きな畜舎がに行って、羊を一頭、誘拐して逃げるんだ」

「お前の頭がどうかしてるようだな、こんな雪の夜に畜舎が監視されないはずがないだろう、行くと、棒に潰されるんだ」

「あのね、お前は臆病なんだ、飢饉に苦しんでる奴はそんなことを怯むんじゃないぞ」

「親父さんがどう死んじゃったかを忘れた?素人な猫泥棒みたいに畜舎に這い込んで、やられたんだ」

「また父さんの話をしやがって、父さんに関係ないだろう、俺も貴様の親父の話をして、よろしい?ロバの生まれ変わりで、鈍間な人間に飼い慣らされ、村で鶏などの番犬をさせられて、最後に食い物をもらわなくなって、餓死して、くたばり、狼に恥を掛けやがったって忘れていないだろうね?」

「親父がロバの生まれ変わりじゃなかったんだ、それどころか狼の中で一番賢明だったぜ、今の時代でも人間が狼に信用していたら、俺だって人間と一緒に暮らすことにしたはずだ、人間って逞しい見方がいて、何が悪い?お前は村に出て、己の首を村の飾りにでもさせたいのなら、どうぞ勝手に」

「俺はもう駄目だ、歩けないぞ」

「へえ、マジでくたばりかかけているようだな、この体力のぶんざいで村に出るつもりだったのかい?」

「ああ、惨めに死にたくなくてな、息が残るかぎり雄らしく生きていて、我が獲物を人間の手から取り戻したかった」

弱まった狼は、こう言って、倒れ、動けなくなった。彼の仲間は、彼が倒れたのを喜び、回りを歩いたり、鼻面を毛の中に入れたりして、いくつのところを噛んだりもした。倒れた仲間は、友の行為に非常に驚き、「いったいなんの真似だ?どうして齧るんだ?」と苦しそうに行った。

「恥知らずな奴だな、今じゃなければ、友情がいつ役に立つと言うの?お前は大切な友のためにわずかにも献身しないと、馬の骨に過ぎないじゃない?」

「献身って?」

「お前はどのみち死ぬだろう。せめて己を俺に食わして、生き残らせてくれよ」

「俺を食う気?」

「ああ、お前じゃ、いいじゃないか」

「でも、俺たちもの長い間の友人だろう」

「だから献身するべきだと言ってんだ」

「だって、俺もお前も狼だろう、狼が狼を食う?」

「いいじゃない?今までそんなことがなかったとしても、俺が先次の世代も習うように駆者として始める」

「でもよ、俺の肉が死の匂いがするぞ」

「まったく、俺が餓死するところだよ、死の匂いって気になるものか?」

「じゃ、俺をマジで食う?」

「当然だ、食わない理由は無し」

「じゃ、一つだけ頼む」

「何だ?」

「俺が死ぬまで待ってくれ、俺が死んでから、好きにしろ」

「まったくお前という奴、どんなにお前にいいことをしても、恩知らずのままだな、俺は献身して、友情を見せるために貴様を死んでいないまま食うのだ、そうしなければ、お前の死体が余って、ハゲワシに食われると知らないのか?それに、お前が死んだら、肉が臭くなって、吐き気がする」

こう言って、狼は仲間の腹を噛み切り、肝と心臓を温かいまま飲み込んだ。

おしまい

 

結論・この話のお蔭で習うのは、菜食主義を選ぶ、あるいは腐った肉を食べてはいけないということです。

 

 

 

 

 

 

 

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