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便所怪談

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ことの始まりは今年の夏だった。修士一の論文のテーマを決めて、大規模の研究を始まった時。今考えてみると、それは恐ろしい事実を悟る第一歩であった。後悔はしていない。何せ事実を知るのは無知でいるよりましだ。

私は「日本之便所」を論文のテーマにして、どんどん取材した。その取材の中にかすかすの奇妙な情報が混じっていた。そう、パズルのピースのように。私がそのパズルのピースを全て集めるのは不思議で、運命だと言いたいところだが、ピースが全て集まった証拠はない。果たして私は事実の真のおぞましさが見えるでしょうか。

畳敷きの部屋の真ん中に、四角い穴がある。で、部屋は陰に溢れていて、薄暗い。ピカピカするものがあってはいけない。その神秘な薄暗さはその空間に肝心なのだ。まるでその空間は生きていて、有機的物だ。それはそうだ。何せ人間が作った子宮なのだ。人間は生まれて以来、子宮に戻るという衝動に迫られている。暖かくて暗いあの安全な場所に戻りたいって。胎児が与えてもらう愛は母親からだけではなく、子宮そのものからである。子宮は子供を愛して、守り、そして養うために存在するものなのだから。人間は永遠に子宮に恵まれなくて、それは悔しくて悔しくて、無意識に人工的子宮を作って、それを便所と名付けたという。

人間は便所に通う毎回も生まれ変わり、永遠に生まれる経験を繰り返す。なぜなら、便所で用を足せても、養ってもらえなくて、生まれるしかない。哀れ哀れ。

「雪隠の鬼」や「厠の神」の伝説も、「ピカピカする便器が嫌」という気持ちも、出産と便所が仏教に非難されるのも、全てこの悲劇に因る。禍々しくて、堪らないでしょう。

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嫌だ。ぜったい嫌だ。眼を潰されるなんって。眼が魂の入り口だよ。言えば、眼こそが魂だよ。奪われて、たまるか?

その時、私はまだ知らなかった。現実に移るのは夢じゃなく、悪夢だって。人生は、避けたいものばかりの集まり…

ねえ、いまさら言っても、多分遅すぎるけど…

助けてくれない?

全てはその日から始まってしまった。あのおぞましい本を開いたとき、呪われたんだ。呪いは私の目の前に開いた。1ページだけ読んだのに。あいつはどのなりゆきに視覚を失ったのを書いていた。世界を二つに分かれ、永遠にも消えない赤い幕って。楽に髑髏の中に回らない駄目になっちゃった眼って。あんな変な言葉だったのに。どうしてもっと早く気付かなかった。いつも遅れてしまうんだ。

あれはとてつもない恐ろしい祟りだった。私の体が寒くなり、冷や汗をかいた。地下鉄は駅に止まった。振りながら、地下鉄を出て、椅子にたどり着けた。座ったことが覚えてないけど、目を覚ましたとき椅子に座るままで、顔が膝に付いていた。

間違いない。奴は目が眼が欲しくて、この本に呪いを掛けたんだ。絶対やらないと決めたが、それは充分ではないと夜になって分かった。眠る前に当然まだ怖かったが、心が段々収まらなかった。おまけに必死に叩いていた。説明できない体の動き。動物の勘が悪意を感じるからだろう。眠ると、それが分かった。違う、襲われなかった。奴の姿も見えなかった。夢も悪夢も見なかった。「では何?」それはね、赤かった。

真っ黒は赤い幕で二つに分かれていた。赤い幕は温かくて、塗るっていた。私の目を鮮やかな血が覆っていた。あいつの仕業。

ばか。どうせ私眠れないものよ。こんな手で、私の目を奪えると思った?やってみろ。だいたいね、私は嫌な夢を見るのは、ずっと昔からだよ。慣れてるんだ。悪いけど、お前の戦い方は私に効かない。

今日はすさまじいことに気付いた。私の視覚は弱くなっていく。どういうことなんだろう。授業で、いつもの席に座っていた。先生がいつものように黒板に書いていた。なのに私が読めなかった。あいつだ。でも、どうやって?

このまま盲人になってしまう。地下鉄を出て、路地に歩くと、鳩たちは私の目を襲う。下品な鳥め。風も私の顔を刺す。人たちまで。何回も知らない人の傘に目を千切られるところだった。早く反撃の準備をしないと。やつはあの本から出てきた。つまり、もしあの本を燃やしたら、奴にはもう行き場所がなくなる。でも、これで私の目は助かるわけじゃない。どうしよう?そうだ、それだ。本を誰かに渡すんだ。自分の鞄に見たこともない本を見つけたら、好奇心を持たないわけではない。でも、誰にわたそう?

昨夜、とっても嫌な夢を見た。忌まわしい過去のかけら。そういえば、思い出はどこに積もる?頭脳じゃない。心臓もじゃない。目なんだ。こんなに秘密が付いている目を奪われたら、終わりだ。目を奪われる余地がないんだ。私の最大の弱点を手に入れて、私を潰すはずだ。あいつめ。そうはさせない。

本を誰に渡すかとついに決めたんだ。下品な人なんだ。悔いは残らないだろう。でも、本をその人の鞄に捨てる前にためらった。もし、あいつはこの人と手を組んで、また私を狙ったら?そうなったら、奴は物理的な攻撃もできるようになる。あぶない、あぶない。止めといた。助けて。

奴は…近くにいるんだ。私の部屋の中に。奴の欲望を感じる。奴の関節の音が聞こえる。ずっと私の後ろに立っている。眠ってはいけない。

これで三晩も眠ってないんだ。体がボロボロで、弱みを骨まで感じる。頭の中の全部は血の沼になったような感じがして、目も明らかに暗くなっていく。このままもう続けないんだ。今晩終わらせて見せる。

◎◇●○◆◎●○▽

終わった。

私はめう何も見えない。自分の二つの目を焼いた。酷く痛かった。泣いたり、後悔したりするぐらい。でもその後、気を失い、自分に戻ったときもう痛みを感じなかった。神経は壊れたみたいね。天は助けてくれたんだ。自分に戻ってから、動かずにガラガラして、これからの人生に考えてみた。奴はもういない。私の目、そしてその目に付いている秘密は永遠にも奪われない。自分でそれを滅ぼしたから。そう考えて、そのまま寝た。楽な睡眠。なんっていい感じ。幸せ…

もう本を読んだり、黒板に書いてあることを書いとくことができないけど、今日は大学に行く。なぜって?それはね、全てが終わって、普通に戻ったことを自分に証明したい。

見えてる。奇麗。この女をどこで見たかな。ずっとずっと前に会ったことがあるような気がする。森の真ん中を歩く彼女を追いかけて、一生懸命覚えだそうとしている。彼女は地下に入った。この穴は知っている。私が昔想像していた穴だ。森の真ん中の安全な穴。誰も知らない誰も来ない穴。彼女が作ってくれたかな。とにかく私も穴に入って、地下に行った。いい場所じゃない。想像していたように、安全ということは感じられる。しみしみと。彼女はどこ?あっ、いた。あるホールに入ると、彼女はホールの向こうに立って、私を見ている。優しい目で。不快な音が聞こえる。メトロの音みたい。ホーンの音も聞こえてきた。なんなんだ?耳障り。消えろよ。あ、覚えだした。そうだ。この女は…

『癌』(終) :第三章『症候』/ 第四章『診断』/ 第五章『おしめ』

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第三章『症候』

 

私はよく分かってる。もうすぐ死ぬって。医者に診られたくない。だって、馬鹿じゃない?病院へ行って、「私は口の癌に死ぬかどうかを確かめてください…」と言うなんって。それに、そうしたら、自分でこの問題を想像から現実に移したということじゃない?無視したほうがいい。でも痛い…確かに口の中に何かが痛い。これは現実だろう、ボケ。

今日は試験が始まる日…大丈夫。できる。

できた。最初の試験がよくできた。

でも、昼食を取るとき、口が非常に痛かった。何も食べられなくなってしまいたくない。これってあの蛇と一緒じゃん…それに…手を洗うとき、大学のトイレの鏡に己の顔を見ると、頬が確かに腫れていた。嫌だ。昨夜インターネットで口の癌について調べようとした。治療法方なんか見つけず、病気の写真を見ることしかできなかった。恐ろしい…なんで私?口の癌に襲われる人は偶然に選ばれるの?それとも…今日はルイズに訪ねてもらった。

試験が終わってから、図書室へ行き、漢字の復習を始めた。そこでルイズが現れた。そして…

「…試験に忙しいって分かってるけど、この記事を翻訳してくれる?この翻訳を宿題に入れなければならなくてね…宿題の締め切りは最後の試験が終わるまで(オイオイ、後6日間しかないじゃん…)だけど…」

「いいよ。安心して。」とどんと答えてしまった。嬉しい。これは才能で溢れている人を襲う問題だ。でも私の嬉しさの理由はこれではない。続けなくても、分かるだろう?

面白いテキストだ。何についての記事なのかは教えられない。彼女の秘密だろう。私は彼女の秘密を守る。自分の秘密も自分で守る。私の心は秘密の海だ。その海岸に滅びられた希望や夢の遺跡が山ほどある。観る目があれば、厳かな景色だ。しかし秘密の海が広がれば、広がるほど海岸も広くなる。更に新しい偉い建物がいくらでも造られる。いい翻訳ができる。別に試験の復習の邪魔もじゃない。問題は時間だ。足りなかったらどうしよう。約束したんだよ。

今日はいらいらさせる痛みはマジで我慢できない痛みに移した。その証拠は私の腫れた左頬だ。何って恐ろしい…もう迷う余地はない。口の癌で決まってるじゃん。私はまだ若いのに…誰かが私に呪いを掛けたんだ。今もどこかの寺で座り、祟りの言葉を呟く。私は敵が多い…見方がなし…ルイズの宿題の締め切りまで、後4日かん…

今日は三つもの試験を受けた。取れるノートのベストを取ったと言えないが、ベストを尽くした。そして決めたんだ。明日の午後(鶏の時)歯医者の医院へ行こう。勿論癌は歯医者と関係ない。けれど、歯医者でも口の癌を確かめられるだろう。歯を訳にして、癌を診させる。よし…後2日間だな…

 

第四章『診断』

 

試験が終わったとき、すでに日が暮れていた。私の人生のように…私の希望のように。バスに乗り、歯医者の医院に向かった。本を読もうとしたが、頭が色んな考えで溢れ、本に集中できず、ただ字を見ていた。

何時後霧が消え、事実がはっきり見えるんだ。雨が降ってくれるときのように。本を閉めて、窓から外を見る。夕暮れの景色が好き…

バスの中でいる人々はだいたい老人だ。私は老人が嫌いなんだ…昔からだ。老いることも嫌いだ。このバスはまるで黄泉の国へ行っている。運転手は死神のアズラーイールだろう。淋しい雰囲気だ。爺婆達も何も言わなくて、沈黙の泉だ。心が握られるみたいな感じだ。死の匂いがする。婆しか使わない香水の匂い…爺の口しか出ない腐れた胃袋の匂い…私の癌の匂い…別に、怖くない…ちょっと淋しい…

違う。アズラーイールは運転手じゃなかった。私の席の前の席の向こうの席に座っている婆だった。婆はが苦しそうに立ち上がる。私を見る。私に向かっている。婆は体全部揺れてるのに、目がじっと私を見る。怖い目だ。私は血が凍る。何かを求める目だ。やらなければならない物を欲しがっている目…この目は間違いなくアズラーイールの目だ。鬼じゃなかったか?幽霊じゃなかったか?アズラーイールの恐怖ってこれだったのか?私の方に手を伸ばす。その手が揺れている。揺れば揺れるほど私の心を揺らせる。私はつい泣きたくなる。冬の風で揺らせられる枯れ枝のような手だ。助けて…

神様よ…お許しください。助けてください。いかしてください…いや、違う。私は悪かった。罰をもらわないかぎり、いい子に戻らない。いい子に戻りたい。神に好かれたいんだ。全て受けるから、また私を愛しください。私だけの神様よ。

婆は私のそばにあるボタンを押す。バスは数分後止まる。婆は鈍くバスを降りる。私は左目から涙が一滴流れて落ちる。バスの窓から外がはっきり見えない。バスも泣いているみたい。いや、外は雨が降る。冬なのに春雨だ。

バスを降りると、医院に辿りつくまで雨にぬれぬれになっちゃった。気持ちがよかった。痛みも悩みも罪もその全ては雨に洗われてしまった。これこそが神だ。医院にたどり着いた時ちょっど約束の時間で、すぐ歯医者さんの部屋に案内された。私が二年前からも知っている歯医者で、優しい人だ。だからこの歯医者と見られたかもしれない。悩みは癌なのに。先生といろいろについて元気に話して、最後に歯を奇麗にしてもらった。

「もっと早く来ればよかったのに…よく我慢してきたわね。この腫れた歯肉は…膿瘍なのよね…」

「へえ?膿瘍ですか?」

「そうよ。」

「先生、間違いありませんか?これは確実な診断ですか?」

「ええ、残念ながら、確実で…間違いは一切ないわ…」

マジ?

 

第五章『おしめ』

 

今日は偶然、面白い漢字見つけたんだ。

ワードで「時」を書こうとすると、「痔」が現れた。寺は病気の原子の下に…ひょとして寺の病気?坊主見たいになるように禿げるという病気?いゃまさか、これはきっと文化に関係するんだ。そうだな、たとえば、「詩」は寺の言葉だよな。というわけでもしかして、「痔」は勉強過ぎるという意味なの?かっこういいじゃない、これこそが知人の病気だ。念のためグーグルイメージで調べて見よう。安部晴明の似顔が出るだろう…

勘弁して欲しい…我が意地悪の運命…

「さび」ってなんだろうな…分からなかっただろう。

『癌』: 第一章『前兆』/ 第二章『兆候』

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『癌』
 「先生、間違いありませんか?これは確実な診断ですか?」
 「はい。残念ながら、確実で…間違いは一切ありません…」
 マジ?
 
第一章『前兆』
 
 「…見える?ほら…これは口の癌だ。かわいそうだろう…おうとと…怒られちゃった…まあ、もともとニシキヘビは、照りやで、日の光で、人々に見られることは不愉快だろう。更に、癌の痛みで、そして多分悩みで神経が敏感になったんだ…このまま何も狩らないし、餌をやられても、噛めなくて、喰えないし…悲しい死を待つしかないだろう…いや、死がもう訪れている…この蛇は段々死につつあるんだろう…」とカメラに向いて、楽しそうに言ってから、男がニシキヘビを放した。
 ニシキヘビは怒っているのに、彼とカメラマンを襲わず、泥沼に入り消えた。怖くて、早く逃げたわけではなく、二人の男の態度にショックを受けたわけもなく、ただ悲しそうに、誰もいないところに行っただけだ。そのシーンを見ている人は、見破る目があれば、「絶望」という言葉を触れるだろう。私はテレビを常に見る人の◎に入っていない。むしろ全然見ない。店で並んでいるテレビの前を通るとき、偶然そのシーンを見、動物に興味があるから、一番画面の大きいテレビの前に数分止まり、苦しそうな蛇を見た。
 癌か…口の中に、何かが痛い…気のせいだ、アホ…

第二章『兆候』

 私は才能で溢れていると言えるようになりたい学生だ。そうだ。まだ学生だ。だが優れている学生で、どんどん影の中に進み、自分の偉さを楽しむ。変体趣味だって、自分でも分かってる。しかし、誰にもあるだろう。変わったところって。だからこそ人は人と違う。私も変った人で、山ほど知識を増やしたい。格好いいじゃない?
 私が学ぶのは何だと教えられない。しかし、その学科の礎は文字、つまり「漢字」だ。漢字は優れていることの鍵だ。でもね、誰にもこれだけの知識があるというわけではない。私はそれをお見通した。そう…そして懸命にそれを勉強したんだ。今でも、同じ。私はどんどん漢字や安部晴明しか読めない変な字を勉強する。偉いだろう。でも私は悲しい秘密…いや、悲しい事実を分かった。山ほど分かっている物事があっても、まだ山ほど分かっていない物事もある。パーフェクトになりたい人間は、罰として、一生もパーフェクトにならない。
 でもこんなことを見破っても、私はまだ知識の恐ろしさを分かっていなかった。分かったのはあの日からだ…あの店であのテレビであの蛇をあの番組で見てからだ。そう…呪いを掛けられてしまった…
 試験が始まるまであと一週間。頬がちょっと痛い…いや、重い…まさか、試験のストレス?なあに…私にとって水を飲むより容易い…教室に座って、文字を書いたり、覚えたりする。同時に書いて、覚えることが不可能だから。授業が始まるまで二十分もあるから、今日は本も四十ぺじ読めるんだ。ハハハ…自慢する馬鹿ども達め、私を超えてみ…
 「元気?」と言った元気な声が夢中に沈んでいた私を起きてくれる。この声の持ち主を紹介しょう。名前はルイズ。彼女は私が学ぶのと同じ学科を学ばない。この授業だけで一緒だ。グループでしなければならぬ宿題をグループでしてから、挨拶ぐらいの知り合いだ。彼女の声が好きだ。なぜだと聞くと、その声で「おお、お前はすごいじゃん」と励まされたからだ。凄いじゃん?
 授業中また何度も頬や歯が痛くしてるような感じがした。ぎりぎり… 別に耐えれぬ痛みじゃなかったが、何か心を重くならせるみたい。久しぶりの悪い予感…予感が嫌だ。覚えたくない思い出を目の前に並ばせる。二度とそんな過去を生きないように偉くなる。強くなる。なってみせる。安心せ、私の未来…そして覚悟しろ、ふざけやがる運命…
 次の授業でも、家に帰るときで、地下鉄の中でも、痛みを感じた。痛みと言えないけれどな。既に、絶えずな痛みだ。っていったい何なんだ。もしかしたら、歯が腐れて締まったかもな。家にたどり着くと、手や顔を洗ってから、口を開けて、その中を見る。暗い…何も見えない…
 懐中電灯を見つけなくて、マッチを付けて、口を燃やさないように気を付けながら、その中を照らして、見る。歯が真っ白だと言わないが、別に黒い苦しそうなところもない。指を燃やされ、マッチを消す。いらいらして、手で痛いところを見つけようとすると、唇が破っちゃい、血が出る。まったく、小さな痛みで冷静を失って、幻想の痛みを見つけるため、ほんまんの痛みを起こして、馬鹿じゃない…
 でも、何か妙に、この痛みは頭から離れない。夜食を取りながら、考える。もし口の癌なら、後どれくらい生きられる?どれくらい生きたい?死ぬまで苦しむ?段々死ぬんだ?じゃ、もし癌なら、私は今でも死につつある?死につつあるまま偉くなれる?死ぬことは必ず陥ることじゃないだろう…上に上るまま死んでいけないの?
 死にたくない…だって、あの時戻って生きると言われたじゃない…今更なにを…もしかして、生きる意志は寿命と逆関係があるの?そんな訳ないじゃん、皆生きたい、そして皆生きる…ちょっと疲れてるだけなんだ。口の癌って、若い私を襲うはずがないだろう。そうだ、この間勉強過ぎて、疲れてるだけだ…
 ルイズは看護婦になればいいな…(ツ)

「大学の怪談」第四幕・雪ひらひら(冬)終

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◎ 雪ひらひら ◎

 テーブルに辿り、テーブルの右や左にも椅子があることに気が付く。左の椅子を選び、座り、彼女の目を見られず、渦巻き模様で紫色の茶碗を触れる。快く温かい。彼女は何も言わずに、考える顔をして、時々私を見ると私は感じる。お茶を穏やかに飲み、幸せだと思う。ただ彼女と話せるため話を掛ける。
 「…も…もう一人の方も…来ますよね…」
 彼女は優しく微笑み、「どうして?誰かを待っているの?」と言う。これは私たちの最初の会話だ。私の平叙文の質問と彼女の疑問文の言明は…素敵な会話になる。
 「いいえ。」と私は言い、お茶を飲み干す。その後、統べるのは沈黙だ。でも、永遠にこの沈黙は続けてもいい。骨までその雰囲気の温かさを感じ、飲んだお茶の美味しさを楽しむ。
 「勉強はどう?」と彼女は優しく聞く。
 「難しくなったけど…楽しいんだ…」と私は答える。
 「熱心で勉強するよね。きっと、明日の試験でも、一番素敵な成績を取るでしょう。」と彼女は自分と私の茶碗にお茶を注ぎながら、言う。
 「一番素敵な成績を取るのはそちらだと思いますよ。」と私も注がれるお茶を見ながら、言う。
 彼女は私を見て、微笑み、「ありがとう」という。一瞬彼女は私の言ったことに驚いたように見えた。そしてまた、しばらく一緒に沈黙を聞き、お茶の匂いを楽しむ。実に華々しい。
 「そろそろ終わらなくてはいけないね。明日の試験のため、ちゃんと休むべきでしょう…」と彼女は言う。私は何も返事せず、会話の続きを彼女に任せる。
 「私たちの夢は分けられないね…」と彼女は続き、「私はこれからこの茶碗の一つに酷い毒を入れる。匂いもなく、味もない毒だが、毒の入れたお茶の一滴を飲んでも、死ぬのだ。どちらを飲むのか、あなたが決める。私は残る茶碗を飲み干す。振り返ってくれる?」と説明する。
 私は彼女の優しい目を見て、頷いて、振り返る。彼女の姿や私の姿、そしてテーブルとテーブルの上にある全ても窓のガラスに映っている。そして窓のあまり遠くない場所に窓のそばに座っている子が倒れて死んでいる。彼女は振り返った私を少々見て、着ている紺色の素敵な上着のポケットの中から小さい瓶を出し、自分の桜模様の赤い茶碗に一滴の毒を注がせる。彼女は窓のガラスに映っている私に微笑む。そして毒の瓶をポケットの入れて、「振り返っていいよ。」と言う。私は振り返り、二つの茶碗を見える。毒はどの茶碗に入れたのか、私は知っている。そして、彼女は私がそのことを知っていることを知っている。では、このゲームの目的はいったいなんだろう。
 神仏のシワは毎日世界中の一番酷い毒を誰にも飲まれないため、飲んで苦しむと言われている。なぜ他人の代わりにわざわざ自ら毒を飲むか私は分かる。でも言えない。その答えは言葉になるものではなくて、写生のできない感じだから。
 彼女の桜模様の赤い茶碗を穏やかに手に取り、一滴一滴を楽しむように彼女が作ったお茶を飲み干す。彼女は優しく私に微笑み、彼女の目の中に柔らかい感謝の感じが見える。彼女は私の渦巻き模様で紫色の茶碗を取り、お茶を飲む。そして、再び私に微笑して、「一分位かかるでしょう。」と言う。彼女はもっともっと美しくなる。そして、一分は終わってしまう。彼女の唇の端から、血が一滴流れて落ちる。彼女は何も言わずに死んでしまう。どうして?私が毒入りのお茶を飲んだじゃない。
 「やられたのう…毒は薬缶の中に入ってんねん…アイディンの飲んだお茶に入れたのは解毒剤やったわ…」と私の後ろにいる千里さんは説明してくれる。
 そうか…彼女の髪を撫で、彼女の血を拭きたい。でも、それはいけない。肩に責任の重さを感じる。時間はない。私は今までどれだけ時間を無駄にしただろう。
 翌日の試験に出るとき、妙に眠りたくない。夜中、一分も寝なかったのに。妙なことは、それだけではない。死んでいる彼女はいない。試験を中止させないように、自分の死と死体を隠している。上手く試験を終わる。このごろ何も起こらなかったように。
 一週間後、掲示板に載っている合格のできた人のリストの頂上に私の名前は書いてある。
 「一、20902364モダレス・アイディン」
 千里さんのいる講堂に行き、先生の机の後ろで地面に座る。満足ではない。でも、責任を負い、果たしただろう。思い出は最初から最後まで目の前に移っていく。管の間に座って、頭を膝に置いて、時間の減ることを見る少年が見える。忘れていた親しい本の名前やカバーを覚えている。
 気が付くと、既に日が暮れ、暗くなっている。そして、雪が降っている。ひらひらと。私は雪が降っているとき、雪の降る町で埋まった。この雪は私を迎えに来てくれたかもしれない。幼稚園の問に来てくれた母の姿が見えるときの気持ちだ。懐かしい。忘れていることはこんなに多いの?大学に誰もいない。ベランダに出て、降っている雪を触れる。寒いけど、優しい感覚がする。
 雪は朝までずっと降り、段々と重ねた。日が出ると、吊るした私に辿り、重ねた雪に長い影を映す。「一」と書いてあるように。長い一だ。筆の墨が終わるまで一を書くようになっている。

終わり

「大学の怪談」第三幕・紅葉(秋)

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◎ 紅葉 ◎

 秋の雨の降っている日々は相次いで経た。淋しい時間で、段々難しくなってきた勉強から離れ、ザーザーと窓を刺したりする雨を聞きながら寝る思慕も強まっている。私だけではなく、他の学生も疲れていると見える。連続殺人事件で不景気になったからなのか、ライバルが経たから熱心も弱まったからのなか分かれない。千里さんと会うことを続け、一週間で二三回も彼女と話をする。差の話の大体は事件と繋がっている。
 「お茶いかがなの?」と千里さんは聞く。眠ってしまうところだった私は「いただきます。」と笑って、言う。
 「先生のテーブルの後ろに薬缶や茶碗あるわ。美味しそな匂いしまっせ。」と千里さんは言う。私は驚いて、行ってみる。確かにお茶がある。
 「召し上がれ。」と言われ、私は茶碗にお茶を入れる。いかにも美味しそうなお茶だ。注がれるお茶は快い湯気を立てる。
 「ありがとうございます。千里さんが作ってくれたんですか?」
 「いいえ。あてはお茶作れへんし、飲めへん…匂い嗅げるだけ。」
 「私以外誰かが千里さんと会いに来るというわけで科?」
 「ええ。一人だけ。あちらも常にここ来はるで。優しい人や。いろいろ話さはる。」
 「その人はお茶を作ることが上手いですよね。」
 「でしょう…」
 「もしかしてその人は…」と私は聞きかけるが、続きはどうやって言えば知らず、黙っている。
 「その人の秘密はその人の秘密やがな…いづれ知るべきものは全て分かるで。」
 「その時は遅いかも知れません。」
 「アイディン…人殺しはそちらに非常に近い…」
 私は家に帰りながら、千里さんの言ったことに考えた。答えはとても近くてとても遠い。彼女を守るため、彼女に近づくべきなのか?それとも彼女を離れるべきなのか?
 試験の二十日前、とうとう嘘の安全状態が壊れ、学生が一人命を落とし、私のライバルも一人減った。今度の事件は今までのとかなり違う。殺人だと言えるかどうかも、人によることだ。被害者の男の子は私たちの目の前に大学の陸屋根から跳び、地面にぶつかり死んだ。大学も遂に五日閉館になれ、千里さんとも話せなかった。五日後大学に来ると、まだパニック状態だった。今までの被害者は全員私たちの同級生だったじゃないと皆自分で聞く、次は私かもしれないと思う。千里さんが宿る講堂での授業で、彼女の顔を見た。まるでその相応しさは悩みなどの感じを¬表せない。後ろの例目に刑事の方々が座り、私たちを察する。その視線を感じる。彼らの猛スピードで書く音が聞こえる。
 授業が終わると宿題をしに講堂に残るフリをして、千里さんと話せる適当な時間を待っている。でも後ろに座っている刑事の一人も講堂に残り、私を睨んでいるそうだ。私を守るのか、疑うのか分からんが、とにかく千里さんと話せないわけだ。
 教科書などを鞄に入れ、講堂を出るとしているとき、「非常階段を使い夕暮れ来い…」と千里さんは私の耳に囁く。
 次の授業が終わると、日が暮れるままで、空は赤い。私は非常階段を使い、千里さんの講堂に行く。見るとこの階段にもカメラがある。別にこの階段を使うことは反則じゃないが、なぜ千里さんはこの階段を使うと言ったかな。講堂に着くと、彼女は講堂を出るところだ。私を見て、挨拶するように微笑む。では千里さんと会うもう一人の学生は彼女だったな。そして…私が飲んだお茶は、彼女が作ってくれたお茶だった。その辺に妙に誰もいない。警察はカメラに映った私が見えなかったかな。
 「おはようございます。」と講堂に入り、挨拶する。
 「おはよさん。元気そやのう…」と千里さんは返事する。
 「千里さん、非常階段にもカメラがあったじゃないですか。」
 「ええ、でもそのカメラはあてあやつるカメラの一つどっせ。」
 私は安心して、彼女を見たことを表せず、一時間ぐらいも千里さんと話をした。帰ることにしたとき、空はもう真っ暗だった。
 「アイディン…明日の日も暮れると、一が決められ、全ては終わる…」
 「え?」と私はびっくりする。
 「来るか?」と津里さんは静かに聞く。
 私は数分も何も言わずに、千里さんが立っていると思う場所を眺める。そして、「来ますよ。」と決断する。試験は二日後だ。
 翌日授業に出ると変わったことなどがない。千里さんの予言によると今晩一が決められる。というわけで、彼女も、残っているライバル、あの窓のそばに座っている子も今晩起こる事件に巻き込まれる。私は一の位置を彼女に譲る覚悟があり、殺される覚悟もある。でも、一になれるのは私たち二人だけではなく、もう一人の人もいる。その人は彼女を狙っては許せない。でももし、狙う猛獣は私子こそなら、今晩彼女は私の手に殺される可能性も思われるじゃない。決め難い状況だが、私は今晩事実と出会うつもりだ。
 午後の授業には彼女は出ない。あの窓のそばに座っている子もいない。でも怪しくない。彼らはこの授業を選んでいないからだ。午後の授業も終わると、私は図書館に行き、二三時間も待って、本を読む。そして、その嫌な本をようやく終わる。図書館の閉館になり、私は鞄を取って、千里さんの講堂に向かう。非常階段を選んで使うが、そうしなくても大丈夫だろう。警察も運命に逆らわない。私たちの運命は私たちの手に決められるはずだ。講堂に着くと、迷わず、どんと入る。
 先生のテーブルの後ろに座っている彼女はお茶を奇麗な茶碗に注ぎ、前に押す。私のお茶だ。千里さんもどこかにいるはずだ。窓のそばに座っている子もここに来るはずだ。彼女は私を見て、静かでやさしく微笑む。

続く…